スタッフブログ

  • staff

    心理カウンセリングについて

    心理カウンセリングという言葉は、昔と比べると幾らか知られる様になってきましたが、それがどんなものかはまだまだ知られていないのではないでしょうか?

     

    心理カウンセリングと同じ様な言葉に、心理療法、心理相談、心理面接などがあります。ここではあまりその区別について触れませんが、心理的な事を主体的に話しながら、ご自分の事を理解したり、お悩みについて改善を目指そうとする場と言ったら、少し分かるでしょうか。それでも、実際に体験しないと分からないかもしれません。

     

    「自分自身の事を理解したり」と書きましたが、自分自身の事についてお金と時間をかけつつも、じっくり考えていく機会を持つ事は、心理カウンセリングの先進国、欧米では一般的な文化として定着しています。日本では相談する事自体、ネガティブなイメージが先行してあまり望まない事という印象がありそうですが、それも今後、変わっていくのかもしれません。

     

    もし、ご興味がおありでしたら、一度、お問い合わせください。お待ちしております。

    2014.11.17

  • doctor

    精神科・心療内科において、お薬について習得し、さらに深めたい治療法(薬物療法)

    精神科・心療内科における薬物療法

     

    精神科・心療内科の薬物療法は困難を極めていました。それまでは、治療法が確立されていないため入院隔離が行なわれ、人権問題にまで至りました。
    1950年代にクロ-ルプロマジン(ウィンタミン・コントミン)が開発され、精神疾患に携わる医師にとっては患者さまの治療に希望の星と期待されました。
    それ以来、様々な症状・疾患に対して多くの薬剤が開発され、効果と共に副作用、薬物依存なども大きな問題となってきました。
    また、薬剤の多種重複多量処方に伴い、医療費の高騰にも考慮して厚生労働省も平成26年10月から同種効果薬剤の重複処方の制限を実施しました。世界保険機関(WHO、ジュネ-ブ)からは以前より欧米諸国と比較し、患者さま一人あたりの抗不安薬(精神安定剤)処方に対し、大量処方とその依存性に対し重大な勧告を受けています。

    当院では私自身(院長)が薬を手元に置き患者さまに一剤、一錠ずつお見せし、性別・年令に応じて現れる良好な効果と現れるまでの期間、軽く慣れる副作用と重篤な副作用の前兆などを丁寧に説明して、患者さま、同席されるご家族の理解を頂き院内で、お薬をお渡ししています。(院内処方

    薬剤情報につきましては、発生する%が不正確でも製薬会社は患者さまからの訴訟を極力、回避するために現れる可能性のある副作用を全部、記載しているので、ネットで調べても患者さまはとても怖くて、お薬を飲む気にはなりません。

     

    院内での薬剤管理は大変ですけれど、本来、あるべきは精神科・心療内科の院内処方で、お薬を一剤・一錠ずつ副作用・効果を医師が丁寧に説明することが望ましいと思われます。

    2014.11.13

  • doctor

    精神科・心療内科と身体医学における患者さまと医師の治療関係と有効性について

    身体医学の治療関係

    例)癌、心血管疾患、脳血管疾患、肺炎、骨折 など

     

     患者さま:治療効果に影響する10~20%くらいの比率で患者さま、ご家族は治療に対する不安、恐怖を乗り越え勇気を出して医療スタッフを信頼して、治療を任せます。

     

      医師:治療効果に影響する80~90%くらいの比率で医師、看護師、臨床工学士、放射線技師などは疾患の治療に対し、充分な説明と同意(インフォ-ムド・コンセント)を行い、患者さま、ご家族からの信頼を得て、主体的に治療にあたります。

     

    精神科・心療内科の治療関係

    例)うつ病、うつ状態、躁うつ病、対人緊張、対人恐怖(乗り物、人混み、会社、子供のお母さん会 など)、身体表現性自律神経機能不全~パニック障害(動悸、息苦しさ、胃痛、吐き気、下痢、腹痛、めまい、ふらつき、耳鳴り、頭痛、手の汗、手の震え、手のしびれ など)、子育て不安、衝動行為(自傷行為、過食・嘔吐、薬物大量服薬)、アルコ-ル依存、ギャンブル依存(病的賭博)など

     

      患者さま:治療効果に影響する30~40%くらいの比率で患者さまの直面している悩み・症状を医師から診断・説明を受け医師の助言のもとに、自分自身から主体的に悩み・症状を乗り越えられるように、日常生活を規則的に送り、外出、散歩、趣味、スポ-ツ などの行動を行なっていくことが望まれます。
    家に閉じこもり無為に過ごし、不定期通院でお薬を飲んでいるだけではマイナス思考に陥り、自分は弱いとか自分を責めてしまい、結果的に対人恐怖や衝動行為から抜け出せなくて治療効果は不良となる場合が多いと思われます。医師やお薬だけに頼るのでは良好な経過は期待し難いです。

     

        医師:医師は患者さまの悩み・症状を傾聴し、信頼関係を保ち充分に理解した上で年令・性別に合わせ副作用の少ない薬物療法を選択開始します。その効果は患者さまが主体的に行動された場合には治療効果全体の30~40%以上の役割が期待されます。
    治療効果を高めるためには併せて精神療法が必要となります。認知行動療法や森田療法 などの考え方を患者さまに分かりやすく説明し理解して頂き、患者さまの心を和らげ支え、考え方の幅を広げ柔軟性を持ち、自分自身から自信を取り戻し獲得出来るように支援していく事が必要です。

    また、統合失調症においては薬物療法で安定されたら、デイ・ケア参加により、対人恐怖を和らげ対人関係を良好に構築出来るように医師・スタッフの助言を受けながら行動していくことが大切です。

    2014.11.11

TAGタグ

かかりつけの病院をアプリでひとつに!
page top