基本的にはアルコール依存症の専門医療機関に入院されて、アルコール依存症リハビリテ-ション・プログラムを受け、その後、アルコール依存症の方の自助グループ(AA、断酒会)参加と外来診療にて断酒を維持して行くことが望ましい治療です。
何故ならアルコール依存症は、再び普通に飲酒する事は不可能で、そういう意味では「治癒」しません。また、進行性で致死的(被害妄想やうつ病による自殺死、肝臓癌や吐血による病死)、家族ぐるみの病気です。しかし、正しい方法で断酒を継続する事は可能で、そういう意味で回復可能な病気です。
外来治療しか受けられない方には当院では薬物療法として抗酒剤(ノックビン、シアナマイド)、断酒補助剤(飲酒欲求抑制剤 レグテクト)を併用し、自助グループへは自ら参加して頂いています。
また、抑うつ症状や不眠なども併せて治療を行っております。