ドパミン効果主体のうつ病治療

ドパミン効果主体のうつ病治療の必要性・目的および効果

うつ病(鬱病)・うつ状態 の項目で下記症状を記載致しました。

ドパミン効果主体のうつ病治療の必要性・目的および効果

現在までの治療状況と経過

現在のお薬の治療はセロトニン主体のSSRI(パキシル・パキシルCR・ジェイゾロフト・レクサプロ・デプロメール・ルボックス)やセロトニンにノルアドレナリン主体のSNRI(トレドミン・サインバルタ・イフェクサーSR)他にリフレックス・レメロンなどが処方され、効果不充分な時点で経過により補助増強効果として少量のドパミン効果製剤を追加処方する傾向にあるようです。

しかし現在のうつ病・うつ状態の治療(SSRI・SRI)効果の現状は以下の状況です

上記薬剤を処方によりセロトニン(SSRI)やノルアドレナリン(SNRI)などの効果と副作用の相互作用により、患者さまに強い吐き気・動悸・焦燥感・全身倦怠感(身体のだるさ、眠気、居眠り、過眠、疲労感の持続)が現れることが多いようです。さらに、医師としても患者さまとしても、治療効果は期待にそぐわずに、抑うつ感や意欲低下は持続して、集中力や判断力の回復が解消されないなどが実感されて、多く報告もされています。

さらに、最近の傾向と重大な問題となりつつあり、患者さまが多く訴えられるのは、仕事に加えて私生活においても何事に対しても興味や喜びを失い(喪失する)、生きがいを見つけられないなど。

さらに、死生観に至るまでの危険な徴候を感じさせられる、生きている意味が無い・時々この世界から居なく無くなりたい・時に死が頭をよぎる・死にたくなる(電車のホームから跳び込みたくなる)・自殺を図る(紐で首を絞める)などの症状や行動までを述べられる患者さままでもがクリニックの外来を受診される状況となりつつあります。

これらの状況のもとでは患者さまの現在置かれられている状況の自身の精神的判断力や理解力・感情を医師との面談で意思疎通(今、現在の自然な感情や意思の共感)が保たれ、医師に対し、信頼感が生じるのであれば外来での治療は安全で効果的に行うことは可能であると判断いたします。

但し、現在までのセロトニン・ノルアドレナリン主体の薬物療法では、とても効果発現が遅く、効果力にも限界が感じられ、副作用にも改善の余地が残されていると思われます。以下に状況を示します。
セロトニン(SSRI)効果が奏効し、安定するまでに3~4週間以上かかり、効果は完全とは思われない場合も多いと思われます。この場合ノルアドレナリン(SNRI)を追加処方しますが、効果が奏功し安定するまでに5~6週間以上かかり、効果は完全とは思われない場合も多いと思われます。

ドパミン効果主体のうつ病治療の必要性・目的および効果

上記症状や状態で受診され、すでに欠勤を続けていたり、通学出来ずに引きこもりがちで受診される患者さまが多く、日常生活での眠気・過眠・居眠りや希死念慮(もう生きていたくない・早く死にたい)も伴い、朝、まったく起きられなくてなどの極端なうつ状態も訴えられる方が多い傾向にあります。

ドパミン効果主体のうつ病治療の必要性・目的

これらの状況や症状を早期にしかも安定的に改善ならびに正常な精神状態に回復して頂くためには早期にドパミン効果主体の抗精神病薬ならびに少量のドパミン効果主体の抗うつ薬の併用による早期治療が必要と判断し、外来加療を開始致しました。以前のセロトニン(SSRI)・ノルアドレナリン(SNRI)抗うつ剤と比較して、効果発現が早期であり、効果力も安定的であることが症例を重ねることにより、漸次判明し、副作用対策を患者さまの年齢・性別・重症度に合わせて調整することによりドパミン効果主体のうつ病治療は安全に治療継続可能であると思われます。

さらに、重要なことは、従来の抗うつ剤(セロトニン主体のSSRIやセロトニン・ノルアドレナリン主体のSNRI)のような薬剤の体内への蓄積効果は殆ど無いために、薬剤の依存性は認められませんでした。そして、薬剤を中止する時にも様々な離脱症状で苦しむようなことがまったく、あるいは、殆ど感じられないことは、とても画期的で大切なことだと思われます。

ドパミン効果主体のうつ病治療の効果

ドパミン効果主体のうつ病治療の効果は早期に発現し、薬物療法開始して翌日から第3日までに希死念慮(もう生きていたくない・早く死にたい)、朝、まったく起きられなくてなどの極端なうつ状態、全身倦怠感(身体のだるさ、眠気、居眠り、過眠、疲労感の持続)は減少あるいは消失する患者さまが多くなりはじめます。第1~2週にかけては、抑うつ感や意欲の低下は著明に改善し、集中力や判断力の回復が解消され始めます。第3週目以降には仕事に加えて私生活においても何事に対しても興味や喜びが回復傾向に向かい、新たな生きがいを見つけられるようになってきたと述べられる患者さまも多くなってきています。また、同時に精神療法的関与を通して患者さまとの意思疎通を緊密に保ち、支持的に支援していくことも大切なことと思われます。
治療経過では長期休職中の患者さまが抑うつ気分や不安感が著明に改善され、規則正しい日常生活を始められ、復職に向けて安全な通勤練習行われている方。欠勤気味だったり、通学出来ずに引きこもりがちだった患者さまが出勤したり、通学し始めたり方。一日中、寝たきりだった若い女性がアルバイトを始め出した方。など具体的に良好な治療効果も向上してきていると思われます。
今後、さらに治療患者さまにとって、より良い治療に心がけ診療を続けて行きたいと思います。

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