患者さまは“死にたい気持ち”を本当に自分の命を絶つ恐怖を覚悟して自殺を完遂するまでの決断は延ばし、他のことで自己過小評価を衝動行為で気分を紛らわせます。しかし、この衝動行為がさらに患者さまを苦しめる結果となります。
男性なら、性を問わず性的行為(ガールズ・バー、キャバクラ・風俗その他)、アルコール依存、ギャンブル依存(パチンコ・スマートフォンのゲーム課金)、買い物依存(インターネットで借り入れてまで購入し続ける)、中には自傷行為も。この結果、TVコマーシャルで直ぐにお金を借りられるようになり、自己破産に到る患者さまも多いです。
女性なら、ギャンブル依存(パチンコ・スマートフォンのゲーム課金)、自傷行為(リスト・カット、異性の場合が多い同居者に対して暴力を振るう・自分の頭を壁に叩き付ける)、直ぐにお金になるキャバクラや風俗で働く、そのお金で買い物依存に走るなどにより、この結果、男性と同様にTVコマーシャルで直ぐにお金を借りられるようになり、自己破産にまで到る患者さまも多いです。
さらに男性も女性も上記に述べました状況に陥りますと、“生きていることに何の意味も感じない。生きていても何の楽しみも喜びも感じない。自分から死を選んで、今の苦しみから解放されたい。”という気分に日常生活が支配されていて、そのため”昼間は起きていても何もすることが無いから、夜中にSNS仲間と連絡し合ったり、ネットゲーム課金で一稼ぎしようとの結果として、過眠(朝、起きられない・深夜ずっと好きなことに没頭している・昼間起きていても何も楽しいことがないから、ずっと寝ていて誰とも話したくも無いし、出かける意味が分からない)。という破綻した日常生活から抜け出せずに自閉傾向に陥ることになります。
反対に、不眠で悩まれている患者さまは、一生懸命生きておられるために、今日の出来事、今までの出来事、そして明日の不安、これからの不安が、どうしても頭を過ぎるため、どんな睡眠導入剤や睡眠剤を処方されても、寝付けない。1時間毎に目が覚めるなどを強く訴えられる患者さまが殆どです。小生の臨床経験からは、睡眠導入剤や睡眠剤を多量にしても、殆ど効果は得られなく、不眠の日々が続きます。これは患者さまには何よりも苦悩な日々です。
当院では、なるべく睡眠剤処方を少なくし、今日の出来事、今までの出来事、そして明日の不安、これからの不安を和らげる抗精神病薬を眠前、数時間前に内服そして眠前にも併用して頂き、最も軽い安定剤程度あるいは睡眠剤でより良い睡眠が得られ、価格的にも廉価で患者さまに、とても優しく安全性のある治療の効果との評価を頂いております。
自殺念慮には“生きていることに何の意味も感じない。生きていても何の楽しみも喜びも感じない。自分から死を選んで、今の苦しみから解放されたい。” その結果、“お薬を何百錠も飲んだ。首を何度も吊ろうとした。電車のプラットフォームにからフラフラッと跳び込もうとしたなど。”患者さまは当院、受診時に生き続けることの辛さ・苦しさから逃れたいとの思いをすがるような気持ちで述べられます。
それと共に患者さまは他のクリニックを受診されていたにも関わらず、正確な原因と何故、今の状態に到ったかについて正確な診断を一度も医師から説明を受けておられないようでした。
驚くべきことに、患者さまは危険な状態であり、症状が改善されない治療しか受けられず、残念ながら有効な治療を経て回復に到らなく現在の状態にあるのではと疑問を呈せざるを得ない患者さまも少なからず、存在していると思わざるを得ない現状を感じております。