A:患者さまは、成功報酬体験のみが記憶として残っていますが、上記の企業側の収益確保の実態から逆算すれば、患者さまは必ず総額的には損失を出しており、損失の記憶は薄れ、再度、再度、報酬を取り戻したいとの行動の中で借金をしてまで、依存に陥っていきます。
B:患者さまは十代前後の若い方と思われます。ギャンブル同様に射幸心(幸運や偶然により、苦労なく、思いがけない利益を得ることを期待する心理)を煽るように制作されていますから、ゲームを進めるためには課金が必要になります。親の財布やカードまでに手を出して、ゲームを続け、依存に陥っていきます。青少年ですので心に傷が残らないような認知行動療法などが必要と思われます。
C:買い物依存は殆どが女性の患者さまですので、カード・ローンで100万円単位の借金を作り、家族や知人からの援助が有れば、一旦は解決します。しかし、その後、再び続くようであれば、依存から脱出出来なくなります。カードを返済し、現金でしか買い物しない、その場で現金がなければ買い物しない、ことに徹する習慣をつけることを、お勧め致します。
D:美容外科への依存も殆どが女性の患者さまですので、カード・ローンで100万円単位以上が何度も何度も続くようであれば、良心的な美容外科医や形成外科医にご相談されて率直で誠実な診断を伺うことを、お勧め致します。