育った環境(両親の離婚)、親や家族からの虐待、学校での苛めなどが要因とされていると推定されています。
“自分が誰からも愛されて大切な人として思われて、生まれて育ってこなかった。”という感情を抱きながら成長していきます。それに従い、多くの人々や映画や音楽や読書などとの出会いから、自分だけでは無く、他の人達も寂しく辛い思いを抱きながら、育ってきていることを知り、感情や性格を直接に発言や行動に表現する(情動の爆発性・衝動行為)を統制できる理性を獲得していくことが多いようです。
しかし、この情動の爆発性・衝動行為を統制できる理性を獲得出来なかったり、獲得した理性が不安定だったりする場合があります。そうした場合には思春期から社会人と成長しても、周囲の人々と友好的な関係で発言や行動する場合においても、あるいはその状況の後に、情動の爆発性・衝動行為が出現し、本人や周囲の人は困惑した状態に陥ります。
これらの状態やそこから発生する症状が常態化した場合をパーソナリティ(人格)障害(情緒不安定性あるいは境界性、それよりも衝動性が強いと、反社会性)と表現されたり、診断されたりします。