自殺念慮と衝動と過眠・不眠の治療

はじめに

自殺念慮は医学用語としては、希死念慮などと表現致します。
その原因と症状には様々な疾患や症状や状態が影響しています。

自殺念慮と自殺および衝動行為ならびに過眠・不眠の現状

原因疾患:うつ病の重度の深さによる症状で治療経過中の患者さまの自己判断による自己治療中止・パーソナリティ(障害)症候群・アルコール依存症による場合には治療にも関わらずスリップ(再飲酒から連続飲酒)を繰り返してアルコールが切れた頃の幻覚妄想状態が蘇り自殺念慮から自殺までに到る事象も多いと思われます。

症状あるいは状態、そして一部の治療について

患者さまは“死にたい気持ち”を本当に自分の命を絶つ恐怖を覚悟して自殺を完遂するまでの決断は延ばし、他のことで自己過小評価を衝動行為で気分を紛らわせます。しかし、この衝動行為がさらに患者さまを苦しめる結果となります。

男性なら、性を問わず性的行為(ガールズ・バー、キャバクラ・風俗その他)、アルコール依存、ギャンブル依存(パチンコ・スマートフォンのゲーム課金)、買い物依存(インターネットで借り入れてまで購入し続ける)、中には自傷行為も。この結果、TVコマーシャルで直ぐにお金を借りられるようになり、自己破産に到る患者さまも多いです。

女性なら、ギャンブル依存(パチンコ・スマートフォンのゲーム課金)、自傷行為(リスト・カット、異性の場合が多い同居者に対して暴力を振るう・自分の頭を壁に叩き付ける)、直ぐにお金になるキャバクラや風俗で働く、そのお金で買い物依存に走るなどにより、この結果、男性と同様にTVコマーシャルで直ぐにお金を借りられるようになり、自己破産にまで到る患者さまも多いです。

さらに男性も女性も上記に述べました状況に陥りますと、“生きていることに何の意味も感じない。生きていても何の楽しみも喜びも感じない。自分から死を選んで、今の苦しみから解放されたい。”という気分に日常生活が支配されていて、そのため”昼間は起きていても何もすることが無いから、夜中にSNS仲間と連絡し合ったり、ネットゲーム課金で一稼ぎしようとの結果として、過眠(朝、起きられない・深夜ずっと好きなことに没頭している・昼間起きていても何も楽しいことがないから、ずっと寝ていて誰とも話したくも無いし、出かける意味が分からない)。という破綻した日常生活から抜け出せずに自閉傾向に陥ることになります。

反対に、不眠で悩まれている患者さまは、一生懸命生きておられるために、今日の出来事、今までの出来事、そして明日の不安、これからの不安が、どうしても頭を過ぎるため、どんな睡眠導入剤や睡眠剤を処方されても、寝付けない。1時間毎に目が覚めるなどを強く訴えられる患者さまが殆どです。小生の臨床経験からは、睡眠導入剤や睡眠剤を多量にしても、殆ど効果は得られなく、不眠の日々が続きます。これは患者さまには何よりも苦悩な日々です。

当院では、なるべく睡眠剤処方を少なくし、今日の出来事、今までの出来事、そして明日の不安、これからの不安を和らげる抗精神病薬を眠前、数時間前に内服そして眠前にも併用して頂き、最も軽い安定剤程度あるいは睡眠剤でより良い睡眠が得られ、価格的にも廉価で患者さまに、とても優しく安全性のある治療の効果との評価を頂いております。

自殺念慮には“生きていることに何の意味も感じない。生きていても何の楽しみも喜びも感じない。自分から死を選んで、今の苦しみから解放されたい。” その結果、“お薬を何百錠も飲んだ。首を何度も吊ろうとした。電車のプラットフォームにからフラフラッと跳び込もうとしたなど。”患者さまは当院、受診時に生き続けることの辛さ・苦しさから逃れたいとの思いをすがるような気持ちで述べられます。

それと共に患者さまは他のクリニックを受診されていたにも関わらず、正確な原因と何故、今の状態に到ったかについて正確な診断を一度も医師から説明を受けておられないようでした。

驚くべきことに、患者さまは危険な状態であり、症状が改善されない治療しか受けられず、残念ながら有効な治療を経て回復に到らなく現在の状態にあるのではと疑問を呈せざるを得ない患者さまも少なからず、存在していると思わざるを得ない現状を感じております。

治療

非常に効果的と当院の臨床処方と精神療法に述べられた患者さま
セロトニン系抗うつ剤SSRI・SNRIの処方により発症する危険性が高い症状

まずはじめに、セロトニン系抗うつ剤SSRIやSNRIでは効果が不充分で、それほど意欲が向上せずに、積極的になれなかったり、行動的になれないなどの意見や報告が寄せられています。


●高齢者(50~55歳以上):錐体外路症状(手足が勝手に動く・あるいは動けなくなる、手足が震える、動き回る、身体が固くなる)、不安、錯乱、妄想、イライラなど。
●若い女性や未成年者など:精神行動症候群(アクティベーション)(自殺念慮・自殺企図・他害行為、錯乱、不穏)、身体のだるさ、頭痛、吐き気・嘔吐、めまい、眠気など。
●一般の患者さまなど:高齢者ほどではありませんが、不安定な精神状態で受診された状況に処方されると若い女性や未成年者などに準じる症状が発症する場合もあります。

セロトニン系抗うつ剤SSRISNRI以外の当院の処方薬剤は依存性が殆ど無く、安全性、効果・速効性に極めて優れているとの、ご感想を多くの患者さまから頂いております

当院を受診される患者さまには男性・女性・未成年者・高齢者・授乳中の母親・看護師・客室乗務員(CA)・市バスや長距離トラック運転手さまなのかにより、受診面接の時によるお話でより良い治療方法(薬物療法・精神療法・カウンセリング・休職など)を提案して理解され、了承を受けてから、治療を開始することです。

最も大切に心掛けているのは、初診面接の時に、いくら多くの患者さまが待たれていらっしゃっても、最初にお合いしたときに、信頼関係をしっかりと得られるまで、深くお話を伺い、精神科医として患者さまの現在おかれている状態を適切に理解し、現状と症状に正確な診断を告知し、解決に向かえる、より良い治療方法(薬物療法・精神療法・カウンセリング・休職など)を提案して理解され、了承を受けてから、治療を開始することです。

小生は肺癌の外科医として救命に30年近く没頭致しておりましたが、多分、日本で癌の告知がされていない時代の早期に、患者さま自身の情報は本人に知る権利が有ると判断致しまして、癌の告知と転移の余命告知をご家族同席でお話致してきておりました。いつも外来診療室を確保して、救急救命の合間を確保して、1~2時間以上、お話し合い患者さまとご家族の理解・了承そして願い・望みを受けて、救命治療に全身全霊を懸けて治療にあたりました。今、現在の日々も同じ、それ以上の処方の改善・お話を優しくお受けすることを日々改善して、患者さまが心地良く安らいで下さる診療の空間で有りたいと望み努力し続けて参ります。

当院に於いて治療効果良好で患者さまから評価を頂いている薬物療法

まず、従来のセロトニン主体のSSRIやSNRI他の抗うつ剤は自殺念慮や衝動性、過眠、不眠をより悪化させる可能性が高いことは推定されると思われます。

ドパミン効果主体の抗精神病薬によるうつ病治療と不安・緊張・恐怖を和らげ衝動を抑える抗精神病薬の効果的な組み合わせを性別・年齢(未成年者・高齢者)・職業に合わせて、処方薬剤を細かく調整し、患者さまとご家族の了承を得て内服して頂きます。数日から1週間ほどで、生きる意味や価値観を再び、あるいは初めて感じて、喜びや興味が復活し、自殺念慮や自殺、それに対する代償行為としての衝動性から生じるギャンブル依存(パチンコ・ゲーム依存)、買い物依存、そして過眠も無くなり、朝からスッキリ目覚め外出も普通にできるようになり、生き生きとした人生を取り戻せます(今まで以上に)。不安・緊張・恐怖を和らげ衝動を抑える抗精神病薬により、周りの人々の評価や圧力が全く気にならずに自分のペースで生きられるように成れれば、ドパミン効果主体の抗精神病薬を併用しなくても、休職をしないで安全に継続出社されて安定した気分で仕事が以前よりリラックスしてできるように成られる患者さまも多くおられます。もちろん、前述致しましたように、この結果として不安や悩みが解消されるため、不眠も軽い安定剤程度で直ぐに解消されて行きます。

前回も述べておりますように、医師として患者さまに予期出来る副作用を充分に説明申し上げ納得して頂き、治療にあたっております。しかし、予想外の副作用をおっしゃる患者さまも、いらっしゃるので今後も副作用対策に慎重で細心の注意を払い、より副作用が少なく、患者さまの安全性を最優先とした治療の検討を行い続けてまいります。

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