院長ブログ

  • HOME
  • 院長ブログ
  • doctor

    心療内科・精神科を平成10年7月に開設して17年間を診療に全力を尽くして参りました。

    平成10年7月に開設して17年間を診療に全力を尽くして参りました。

    様々な悩みを抱えておられる患者さまに少しでも安らぎと温もりと再び立ち上がる勇気を取り戻して頂くためにとの思いで日々、診療に全力を尽くすためにお待ち致しております。

    抗うつ剤や睡眠剤の市販前臨床試験も日本でも有数な症例数の患者さまにご協力頂き、厚生労働省から適応認可された薬剤も増え、お薬の治療も併用して、現在ではうつ病・うつ状態・不眠症が完全治癒する方々も多くなってまいりました。

     

    今後とも、お薬のみに頼らずに患者さま自身から、心と身体の安らぎと温もりと行動される勇気を取り戻されるように微力ながら支援させて頂きたく何卒、宜しくお願い申し上げます。

    2015.10.05

  • doctor

    休職、退職、転職あるいは休学、退学などを考えておられる方へ

    社会人として夢を抱いて一生懸命に働かれておられるのに、職場環境や労働時間、対人関係から、心と身体の不調で悩まれていらっしゃる方は多いと思われます。

    また学生の方は授業や対人関係から、心と身体の不調で悩まれていらっしゃる方は多いと思われます。

     

    世界中の心療内科医や精神科医は様々な意見を持ち、お話を伺ったり、カウンセリングを導入したり、必要であれば、お薬を飲んで頂いたりと治療法は国により、心と身体の状態により、それぞれ異なります。

     

    ただ世界中の心療内科医や精神科医のただ一つ、一致した意見は心や身体の辛いときには休職、退職、転職あるいは休学、退学などの人生で一番、重要な出来事を直ぐに決断しないで、少しでも精神状態、判断能力が改善されてから決断された方がこれからの人生をより良く迎えられるとの考えで統一されています。

     

    悩まれている方は是非、お話だけでも伺わせて下さい。いつでも、お待ちしております。

    2015.10.05

  • doctor

    会議やプレゼンテ―ションなどの前の不安・緊張・恐怖に対する効果的な治療法(抗うつ剤を使用しない治療法)

    会議やプレゼンテ―ションなどの前の不安・緊張・恐怖に対する効果的な治療法(抗うつ剤を使用しない治療法)

    症状不安・緊張・恐怖のために自律神経(交感神経:アドレナリン,副交感神経:アセチルコリン)の機能不全(バランス不全)のために自律神経が分布する諸臓器の症状が表われます。

     

    心臓: 動悸,胸の苦しさ
    肺:  息苦しさ 
    胃:  吐き気,胃痛
    腸:  下痢,便秘を繰り返す
    泌尿器:頻尿
    耳鼻科:めまい,ふらつき,耳鳴,喉の詰まり
    脳神経:頭痛,発汗(冷や汗,脂汗),手の震え,手のしびれ,赤面,身体ののぼせ,肩凝り

     

    不安・緊張・恐怖からの自律神経のバランス不全で発症しているため,身体医学の各診療科を受診して検査を受けても異常なしと診断されます。

     

    原因精神科では,精神病(たとえば,うつ病)ではなく,ストレスやプレッシャ―から発症する社会不安障害(社交不安障害)と診断される神経症の一つです。
    その根底には人前で緊張しやすい性格が存在しています。ご本人の気持ちとしては“うまくやりたい”失敗したくない“”恥をかきたくない“という感情が強すぎると思われます。
    しかし,一度や二度の失敗くらいで,ひるんだり,自分は弱いし,この環境に適さないんだと諦めたりしていては本当の成功をつかんだり,現在の状況を打破することは出来ません。早めに医師に相談されて,気持ちの切り替え方をよく話し合って,緊張を和らげる方法を自身から体得することも必要と思われます。

     

    治療法これらの社会不安障害(社交不安障害)に対する薬物療法は日本ではパキシル,デプロメ―ル・ルボックスが米国ではパキシル,ゾロフト(日本ではジェイゾロフト)などのセロトニン系の抗うつ剤が適応認可されています。しかし,これらの薬剤は吐き気や眠気,全身倦怠感などの副作用もあります。また薬剤を止める時にも“くらっとめまいがしたり”“フワフワした感じがしたり”“頭が痛くなったり”〝胃がムカムカしたり“”手足がビリビリしたり“”イライラしたり“などの不快な離脱症状も多いと思われます。
    このため当院ではセロトニン系の抗うつ剤に頼らない他の薬剤による治療法を行っており,
    薬剤費も安く安全で,中止する時も不快な離脱症状はほとんどありません。
    早い患者様で二~三か月から半年,長くても一~二年で完治に到ります。

     

    どうぞ一度,ご相談ください。お待ちしております。

    2015.04.10

  • doctor

    子育て不安とマタ-ニティ・ブル―ズおよび産褥期精神障害(産後うつ病も含む)

    子育て不安

     

    子育て不安は、夫の有無にかかわらず、母親が自分の乳幼児を育てる場合に情緒不安定となり、易怒性、感情失禁、不安、抑うつ気分、衝動性など経験と自信のなさからくる漠然とした不安定な精神的状態の総称といわれています。

     

    概要

     

    母親が乳幼児の育児に際して自信の無さや不安(ストレス)や困惑などを抱き、乳幼児への否定的な感情といった情緒・感情の変化から、衝動的な攻撃を伴うものまで、かなりの幅があります。これらは「育児ストレス」や「育児ノイローゼ」とも表現されますが、そのような病的な状態に至らなくても、もっと漠然とした不安や困惑なども子育て不安と思われます。

     

    ただし、乳幼児の育児について、育児の事細かい方法や乳幼児の病気などで、一時的・瞬間的に不安や戸惑いを感じるようなものは、どの母親も経験することなので、子育て不安には含みません。子育て不安とされるものは、ストレスと感じる感情失禁、不安や困惑、抑うつ気分、衝動性が継続的に続くものとされています。また、出産の直後や産後2,3日から3週間くらいの時期、母親が情緒的に不安定になり涙もろくなったりする場合は、「マタ-ニティ・ブル―ズ」といわれ、子育て不安とは区別します。ただし、これが、そのまま改善しない場合、産後うつ病に移行することもあるといわれています。

     

    夫が子育てに極めて非協力的な場合や父親が居ない場合(離婚、シングル・マザー)には、母親が子育て不安から産後うつ病になりやすいことも指摘されています。

     

    背景・原因

     

    ●実母や義母と共に育児する、あるいは実母や義母の助言・援助の元に育児することが期待出来ない場合はとても多いです。

    ●望まない妊娠などで乳幼児に接する感情自体に嫌悪感、不快感 を抱いてる場合です。

    ●育児の経験不足 – 乳幼児の疾患、発達に関しての実母や義母などからの情報が無いために、育児に対する知識不足、経験不足になってしまう。それに反して、自分の好みのためには、幼児をペット化し、幼児のブランド物の服や靴には、おおきな興味をもちます。ただし、幼児の健康にはあまり関心がもてない場合が多いです。

    ●育児雑誌などから何ヶ月でどんな行動とあるのに対して、一喜一憂し、他の家庭の子の発達と比較したりします。育児雑誌、他の家庭との比較に熱心です。

    ●育児に縛られて自分の時間が持てないために育児から受ける被害妄想、育児での被害者意識 – 幼児の為、自分の時間が拘束、束縛されていると、幼児を逆恨みする場合などには、衝動的になると、虐待(児童虐待)にも、及ぶ危険性があります。

     

    対策および治療

     

    ● 医療機関を出来れば夫(あるいは元・夫)と一緒に受診されて、夫の育児参加の必要性を医師によく説明してもらい、情緒の不安定さを少しでも和らげ、育児に対する孤立感を改善します。
    ● ご本人の両親あるいは夫の両親の協力が得られる場合には出来るだけ一時的にでも育児を一緒に過ごし、助言や援助を受けながら精神的な安定化を取り戻します。
    ● それでも情緒的不安定さや衝動性、抑うつ気分が改善されない場合には、抗うつ剤などの強いお薬以外の情緒的不安定さや衝動性、抑うつ気分を安定化させる、有効で副作用の少ないお薬を処方致します。

     

    ただし、乳児の場合は母乳から人工乳への切り替えが必要となります。なぜなら、お薬が母乳から乳児への摂取に到り、乳児に副作用を及ぼす危険性があるからです。

     

     

    産褥期精神障害(産後うつ病も含む)

     

    概要および対処・治療

     

    出産後には多様な精神的変調がみられます。出産後1週間以内に生じやすいマタ-ニティ・ブル-ズは日本では約30%の女性にみられます。涙もろさや気分の不安定さが生じますが自然に軽快する場合も多いです。

     

    産褥期精神障害は困惑、焦燥、幻覚や妄想などが出産後、約2週間以内に急に生じる場合があります。躁状態やうつの気分を伴うことも多いです。産褥期精神障害では速やかに薬物療法(お薬の治療)を行うことも必要です。新生児に対する妄想を伴う場合には、新生児の安全を確保し、薬物治療により症状軽快後には育児援助も行われています。

     

    産後うつ病は、出産後早期から数ヶ月以内に発症することが多いです。母親の約10%はうつ状態を経験しますが、正確に診断されていない場合も多いと思われます。育児援助やカウンセリングなども行いながら、必要な場合は副作用の少ない薬物療法も効果的と思われます。

     

    考察

     

    自治体によっては、公立保育園などで電話でも育児相談に応じるようなシステムにしているところも多いようです。また電話相談で頻繁にある質問に対しては、質問と様々な対応の仕方についてのパンフレットを作成し、市役所の担当部署や公立保育園の窓口で配布するといったことも実施されています。また直接に保健所や児童相談所、医療機関に、ご相談されるのも、とても有効と思われます。

     

    当院では子育て不安、マタ-ニティ・ブル-ズ、産後うつ病の治療にも積極的に取り組んでいますので、お気軽に、ご相談ください。

     

    当院では初めての方には、電話でご予約を頂き、ゆっくりと時間をかけて、お話をお伺いいたします。

    再診(2回目)からは予約無しで受診出来ますので、スタッフ一同お待ちしております。

     

    2015.01.29

  • doctor

    対人恐怖症と強迫性障害

    症状:
    対人恐怖症と強迫性障害はどちらも正常な日常生活習慣や職業上の機能、社会的活動、他人との関係などを大いに妨げています。

     

    対人恐怖症:強い不安や緊張のために、他人に軽蔑されるのでは無いか、他人に不快な感じを与え、いやがられるのではないか、また、それらを想像しただけでパニックに陥りそうになり、対人関係からできるだけ身を退こうとして、引きこもってしまいます。

     

    強迫性障害:してはならないことをしてしまった、あるいは、してしまうのではないかという不安・疑惑を感じて質問や確認を繰り返します。(強迫観念)
    自分や自分の生活圏が汚れや細菌などで汚染されているのではないかという強迫観念から手を何度も洗う、電気・ガス・戸締まり(鍵)・財布などを何度も確認して、出かけられなくなります。会社では会議・電話・書類・面談などを何度も確認して、対人関係に支障をきたしてしまいます。(強迫行為) 

     

    発症因子:
    セロトニン調節の失調があるという仮説が支持されてきています。

     

    併存合併疾患:

    醜形恐怖、自己臭恐怖、大うつ病性障害、トゥレット障害(チック)

    対人恐怖症では統合失調症の前駆症状(発症前症状:漠とした緊迫困惑気分)の場合もあり得ます。

     

    鑑別診断:

    統合失調症(強迫性障害では患者さまが障害を認識し、洞察できている)、強迫性人格障害。

     

    経過と予後
    予後良好な指標としては、薬物治療や行動療法により日常生活習慣や社会職業的適応が改善されることや発症誘因が明瞭に特定できることなどです。

     

    治療:
    薬物療法:一般的にはセロトニン作動性薬剤 SSRI(デプロメ-ル、ルボックス、パキシル、ジェイゾロフト)、アナフラニ-ル などです。当院での薬物療法はなるべく副作用の少ない薬剤を処方し、行動療法と併用して治療にあたります。

     

    行動療法:対人恐怖症の場合は、薬物療法と併用し、回避しないで、少しずつ外出し、行動範囲を広げ、目標は対人関係を構築していくことです。デイ・ケア利用も効果的と思われます。

     

    例えば集中治療室の看護師さんは医療過誤に到らないように、その日の循環器・呼吸器管理などの場合、手の甲にボ-ルペンで5から6項目くらい、点滴、人工呼吸器点検、循環器薬剤注入など重要項目を簡潔に記載し完了した項目に横線を引きいつでも手の甲を見れば完了した項目を確実に確認できるようにしています。
    強迫性障害の場合は、看護師さんと同じように自宅では、電気・ガス・戸締まり(鍵)・財布など、会社では会議・電話・書類・面談などを手の甲に記載し終了したものに横線をして、手を見ればいつでも再確認できるようにしてみてください。

    2014.11.27

TAGタグ

かかりつけの病院をアプリでひとつに!
page top