自律神経機能不全を伴う神経症(2)

社会恐怖症(社会不安障害・社交不安障害)

 

自律神経機能不全

(動悸・胸苦しさ・息苦しさ・発汗・吐き気・胃痛・腹痛・下痢・めまい・ふらつき・耳鳴り・赤面・瞼の痙攣・滑舌不良・手足のしびれ・手足の震え・全  身のしびれ・頭痛・肩凝りなど様々な症状)

 

恐怖症性不安障害に含まれる神経症
 自律神経機能不全を伴う神経症(2):社会恐怖症(社会不安障害・社交不安障害)

 

社会恐怖症(社会不安障害・社交不安障害)

 

■発症しやすい状況

広場恐怖症とは異なり言動や行動に非常に強い制限までは受けませんが、ご本人にとっては日々、苦痛を伴う毎日です。知っている人々との交流の際に不安・緊張・恐怖を感じ、自律神経機能不全症状を併発してしまいます。

 

会社での上司・同僚・部下との会話から会議・会議での発言・プレゼンテ―ション・上司や同僚や部下との食事・顧客との電話での対応に至るまで不安や緊張、恐怖から一日中、逃れることが出来ません!ママさん会の会合や食事会・学級参観・マンションションの自治組合会・町内の会合も苦痛のあまり電話で出席出来ない理由を考えるのも面倒です。
これらの根底の気持ちとしては“注目の的になるのではないか!?”“収拾のつかない恥ずかしい言動や行動をしてしまうのではないか!?”という強い恐怖感。

 

そして、そういう恐れの有る状況を、言い訳を作り何としてでも回避して、出席しないようにする。

人前での発言や食事、人なかで知人と偶然出会うとか、パ―ティ―・会合・お教室などの少人数の集まりに参加するとか、付き合わされるなどといった社愛的状況で症状が発症し易い。

 

症状が発症しないように回避し続けることに明らかに苦痛を感じ、また、それが過剰な行動で不合理であることを理解しておりジレンマを感じている。

症状の発症は恐怖症的状況におかれたり、その状況を想像して考えたりした時のみに限定される。

 

 

■治療法およびお薬について

広場恐怖症と同様に面接での、お話により現在の症状と発症する状況について充分に理解して頂き、副作用や依存性が少なく不安・緊張・恐怖を和らげる軽いお薬と自律神経のバランスを整えるお薬のほんの少量だけで、抗うつ剤(SSRIやSNRI)は全く処方致しません。恐怖が安らぎへととても効果的に変換されます。患者さまが少しずつでも回避されずに行動することで自身から“私にもお薬の補助はあるけれど、少しずつ行動出来るんだ!!”と自信から確信へと向上し、数カ月から半年でお薬から卒業して回避しないで、楽しみながら行動を積極的に広げられるようになりますよ。ご安心して来院されて下さい。いつでも、お待ちしておりますね。

川崎メンタルクリニック